人生を豊かに生きる上で、まず終わり(目的・ゴール)を思い描くことが重要
今回は「死ぬときに後悔すること25」から、自分なりに響いたやるべきこと・しないことをまとめます
(健康•医療編)
1.健康を大切にしなかったこと
2.たばこをやめなかったこと
3.生前の意志を示さなかったこと
4.治療の意味を見失ってしまったこと
健康情報を鵜呑みにせず、たばこなど明確に害悪なものを理解する。健康なうちに健康についた考え、最後の時のことを家族に話しておく。ただ生きることが目的の健康ではなく、目的を持って人生を歩むこと
(心理編)
5.自分のやりたいことをやらなかったこと
6.夢をかなえられなかったこと
7.悪事に手を染めらこと
8.感情に振り回された一生を過ごしたこと
9.他人に優しくしなかったこと
10.自分が一番と信じて疑わなかったこと
短い人生の中で、自分に嘘をつかない。「耐えるだけの人生」に美徳はない。一つのことを長く続け、いくつ夢を叶えられるかを意識する。夢のない人生は命を消費しているだけだ。また感情に流され小事で心を揺るがせないように。優しさを行うのは難しいが、それを行わなかった事を後悔しないようにするべき。とは言え、孔子の言葉では人の言葉を素直に受け入れるようになるのは80歳以上。客観的に、一歩引いて考える習慣が必要だ。
メモ:孔子「耳順」について
「子曰く、吾れ、十有五西て学に志す。三十にして立つ(独立)。四十にして惑わず。五十にして天命を知る(人間の力を超えた運命)。六十にして耳従う。」平均寿命が短かった時代なので、現代だともう少し上?
(社会•生活編)
11.遺産をどうするかを決めなかったこと
12.自分の葬儀を考えなかったこと
13.故郷に帰らなかったこと
14.美味しいものを食べておかなかったこと
15.仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
16.生きたい場所に旅行しなかったこと
遺産は少なくても分配の方法を考えておく。葬儀は地味で、と考えていても親族としてはそうはいかない点もある。負担をかけないようにするには自身で家族のために葬儀を準備する発想も。また死期が迫ると食欲が消えるので、美味しいものは食欲があるときに食べておく事。仕事だけをして生きてきた人はというと、仕事が悪いという事ではなく、仕事ができなくなった時の辛さを他に逃がすための手段として、趣味を若いうちから鍛えておくべきだという。
メモ:死期が迫ると現れる「せん妄」について
亡くなる1週間前から(人によってはもっと前から)せん妄という混乱が生じる事がある。時間や場所の感覚が曖昧になり、周囲からボケたように見える状態。多くの人が現状の認識が困難になる事がある
(人間編)
17.会いたい人に会っておかなかったこと
18.記憶に残る恋愛をしなかったこと
19.結婚をしなかったこと
20.子どもを育てなかったこと
21.子どもを結婚させなかったこと
僕の中学の友人は27歳で死んだ。理想の恋人や結婚について話したかったが一生叶わなかったので、思い立ったら吉日で行動するべき。また恋は生身でなくても、ディスプレイの向こうの存在でもかまわないので、情熱を注ぐ恋を行った方が後悔しないケースが多いという。結婚は最後は「形」として残したいと思うになるし、死出への安心感が大きな力となるかもしれない。また親子において、血縁者という間柄は他人としての間柄を超えるものがあるという。子度も愛情が深すぎるあまり、子どもを独り立ちさせずかくまってしまうと、いざ結婚に向かわせたときに難しくなってしまうので愛のムチで持ってバランスよく育てる必要がある。
(宗教•哲学編)
22.自分の生きた証を残さなかったこと
23.生と死の問題を乗り越えられなかったこと
24.神仏の教えを知らなかったこと
25.愛する人に「ありがとう」を伝えなかったこと
自分の生きた証を残したいというのは多くの人が思う希望。人生は自分の作品なので、残せる若いうちから十分考えておく必要がある。女性の場合、子どもを残して受け継がれた命を感じることはできるが、男性の場合難しい。多いケースとしては家族に自分の生きてきた歩みを手紙に残すことだという。メール全盛期の時代だからこそ、肉筆の手紙というのは、書いた人をこの世にとどめている形になり得る。また生と死にはそれぞれ意味がある。無意味な生と無意味な死は存在しないと信じなければ、死は大きな恐怖になる。世の中には苦悩と幸せがあり、その意味を考える中に哲学がある。「人は考える葦である」という言葉通り、考えることはつらい作業だが、人は考えることを運命づけられているのではないか。自分の目で考えることが一番大事である。